夢をめざす君に幸あれ
2019年1月23日午後8時、更新されたジャニーズJr.チャンネル。
最初の20秒くらいだったが、たしかにそこに彼がいた。
一番大きな声で、一番通る声で、自分の入ったユニット名を声に出していた。
思えば3カ月前、突然発表された新グループ、なにわ男子。
そこに彼の姿は無かった。
4年前、共に関西ジャニーズJr.として活動していた1人が別の道を歩み始め、2人が東京へ行ったとき、私は「向井康二、西畑大吾、大西流星に絶対にデビューしてほしい」と強く思った。
初めて『まいジャニ』で「Bring it on」を歌う3人(本来は4人の曲だが)を見た時の衝撃は忘れられない。バックを付けずに3人だけで魅せたあのステージ。絶対に行けると思った。
しかし、世の中に、ましてやJr.の世界に絶対などない。
このままどうなっていくのか、3カ月ずっと不安だった。
2018年、嫌なことしか起こらなかったような気がした。
SixTONESのYouTubeアーティストプロモが唯一の救いだった。
あれからずっと、なにわ男子が受け入れられなかった。
そもそも"皇子"が"男子"に格下げされた気がして。"Star"でもあったはずなのに。だから"King"がそこに入らなくてよかったと思ったこともある。
しかし、ユニットに入らなきゃスタートラインに立てない時代が、ついに関西にもやってきてしまったということを、ジャニーズカウントダウンで痛感した。
2017年に滝沢歌舞伎に出たメンバーや舞台『マリウス』で共演を予定されていたメンバーならまだしも、そうでもない人が2016年に一足先に滝沢歌舞伎に出たメンバーと2017年に一緒に滝沢歌舞伎に出たメンバーを差し置いてタキツバのラストに立ち会っていることが許せなかった。
『まいジャニ』皆勤賞の彼が8番目にクレジットされる事態には裏切りさえ感じた。
そんな中飛び込んできたニュース。
本当にうれしかった。
関西にいたところでもうチャンスは絶望的とさえ思っていた。
Snow Manという大きな船に乗り込むこと自体、大きな試練なのだと思う。
だけどその壁を乗り越えてほしい。
絶対にできる。他のグループがうらやむくらいまでできると信じてる。
きっともう、関西に彼の戻る場所はないのだと思う。
もちろん受け入れてくれるはずだが、上に這いあがるルートはもう無い。関西Jr.は終着点ではない。でもSnow Manなら終着点になりうる。
関西のリーダーとして培ってきた力を最大限に発揮して、お互いに高めていけるはず。
オレンジ色、尊敬する健くんと同じ色。
どんな場所でも、夢の階段を駆け上がっていってほしい。
頑張れ、向井康二。